デザイン爆学会:学びを最大化する勉強会のつくり方

 

こんにちは!
デザインマネージャーのaoi(@_aaaaa_design)です。

今回は、私たちのチームで実施している「デザイン爆学会」という取り組みについてご紹介します。
この記事が、勉強会を取り入れたいと考えている方々のお役に立てれば幸いです。

デザイン爆学会とは?

「デザイン爆学会」はその名の通り、デザイナーが新しいことを学ぶ場です。毎週金曜日に1時間半(勉強時間60分 + 発表時間30分)で開催しています。

発表は持ち回りで、1回の発表に向けて3~4時間勉強するサイクルです。

サイクルイメージ

ネーミングは会社のValue(大事にしている価値観)の一つである、「爆速学習」に由来しています。このValueを体現する場として、「爆速で学習して成長に繋げよう!」という思いを込めて爆学会と名付けました。

Value「爆速学習」

重視しているのは、自分の好奇心に素直に従い、わくわくできるテーマで学ぶことです。
業務に即座に反映させることはそこまで重視しておらず、「自分が純粋に興味を持てること」であれば、仕事に直接関係のないことでも扱って良いことにしています。
回り回って仕事に繋がれば良いという、緩やかな姿勢を大切にしています。

実施目的は大きく2つ

1. 目先の業務だけでなく、新しい学びを増やすこと

日々の業務ではスピード感のあるアウトプットが求められ、どうしても視野が狭くなりがちです。手癖でデザインしたり、新しいアプローチを取り入れたい思いはありつつもできないことは多いのではないでしょうか。

そこでデザイン爆学会では、一人ひとりがインプットに集中し、興味のあるテーマに触れることで、知識の幅を広げることを大切にしています。

データアナリストのkazuma sanを迎えてのSQL講座の様子


2. 心理的安全性の高い場所で、プレゼンテーションの練習を行うこと

デザイナーにとって、自分のアイデアや考えを他者に伝える能力は非常に重要だと考えています。サブ目的ではありますが、失敗を恐れずに発表できる安全な環境を提供し、プレゼンテーションスキルを向上させる場と捉えています。

運営にあたり意識したことはたった1つ:極限までハードルを下げる

運営方針についてチームで議論したところ、とにかく続けることが大事という話になりました。
確かに、自分も頓挫した記憶がありますね…笑

頓挫する要因として良くあるのはこの辺でしょうか。

  • 業務もある中で、勉強する時間がない…
  • 準備が大変で負担になる…
  • テーマのネタ切れが起こる…
  • 繁忙期もやるの大変…

これらの要因を潰すために、以下の工夫をしました。

1. 学習時間をカレンダー上で確保

確保された時間内(毎週1時間、1テーマあたり3-4時間)で学習し、発表資料まで作り終えるようにしています。これにより、別途業務時間を使って準備する必要がなくなります。

また、副次的ではありますが制限時間が決まってることで効率よく学ぶ意識を作れていそうです。

2. 発表資料は最小限でOK

Notionのシンプルなテンプレートを埋めるだけでOKとしています。作り込んだスライドは不要で、とにかく学ぶこと・チームに学びを共有することに重きを置いています。

予想外の動きとしてセミナーのログだったり、自分なりに少し考えてみたいテーマについて書き残してくれるメンバーもおり、デザイナーのナレッジデータベースのようになっています。

テンプレートの中身

3. 好奇心ベースのテーマ選定

テーマは必ずしも仕事に関係なくてもOKで、自分が好奇心を持ってわくわくできることであれば何でも構いません。

【実際に取り扱ったテーマの例】
  1. 「UXライティング」
  2. 「データアナリストを講師に迎えたSQLの実践学習」
  3. 「toCサービスのプロダクトデザインで生成AIを活用する」
  4. 「Adobe Project Neoを使ってみた」
  5. 「新しいマーケティングとコミュニケーションで注目されたサッカークラブについて」
  6. 韓国のグラフィックデザインについて

saori sanのAdobe Project Neo制作事例

4. 無理しない文化

業務状況に応じて参加できない週があっても問題なし、という形を取ることで義務化することを避けています。

爆学会にメンバーの感想と今後に向けて

ちょうど3ヶ月経ったので、メンバーから感想を募ってみました!

モチベーション高く取り組める🔥
- 1人で時間決めてもやらなくなってしまったりが多いが、人と一緒にやることで参加する理由になる

着実にインプットできる🔥
- やろうやろうと思ってはやれていないインプットが多かったが、この時間で着実に消化できるのが良い
- 強制的に新しいことを勉強する時間が確保できる

学習効率が良い🔥
- 発表は簡単なものでOKではあるが、まとめようとすることで時間の使い方が適当になりにくい
- 最後アウトプットする目的で勉強するので、吸収率が良い
- 互いに学んだことをシェアすることで1人で学習するのが知識1だとしたら、4人なので知識4倍になる
- 自主的に調べたりアウトプットすることで血肉になっている

業務に活かせる🔥
- 講師を迎えたSQL勉強会では以前より理解でき業務に活かせるようになってきた実感がある

今のところ好評なので一安心ですね。
今後は、より良い形を模索しつつ自分たちのペースで継続して、爆速学習を体現していければと思います!

おまけ:参考にさせていただいた情報

爆学会の仕組みは株式会社グローパスのKaniyaさんのとの会話を通じて着想を得ました。その節はお時間ありがとうございました!

また、下記記事も参考にさせていただいてます。
これから勉強会をされる方はぜひご覧ください!

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