High Link初のキックオフイベントに向けたモメンタムを上げるためのクリエイティブ制作

はじめまして!High Linkでコミュニケーションデザイナーをしているkasumiです。

High Linkでは2024年4月にコーポレートブランドのリブランディングを行いました。

リブランディング翌月の5月からは8期目ということで、全社でのキックオフイベントを初めて開催することに。

私はリブランディングからキックオフイベントにかけて約5ヶ月間、全体のアートディレクションやオンライン・オフライン問わずさまざまな制作物をデザインさせていただいたのですが、今回はそのプロジェクトでの学びと振り返りをまとめました。ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです!

リブランディングプロジェクトの全体については、パートナーとして伴走してくださったPARKさんとの対談記事がリリースされています。こちらも併せてご覧ください。

プロジェクトの背景

リブランディングの背景としては、①メンバーが増え、組織フェーズが変わるタイミングだったこと、②High Linkが何者なのかを再定義し、正しくステークホルダーに届ける必要性を感じていたことからでした。

プロジェクト自体は昨年(2023年)5月頃からスタートし、私は新しいPhilosophyやSlogan、ロゴがほとんど完成した12月のタイミングでこのプロジェクトに参画しました。パートナーのPARKさんと一緒に主にVIの部分の議論に参加しながら、クリエイティブの部分でプロジェクトをリードしてほしいというオーダーを受け、ほとんどのメンバーとコミュニケーションを取ったことがない中で、どんな思想の会社なのか、これまでの議論でどんなキーワードが出ていたのかをインプットするところから始めました。

プロジェクトも大詰めに差し掛かり、カンパニーデックやノベルティ制作を進めようとしていた頃に、来期に向けたキックオフイベントを開催するという企画が上がりました。

High Link初のキックオフイベントに向けて

全社として大きな会場を借りて実施するキックオフイベントは初めてとのことで、当初はリブランディングとは別でイベント用のTシャツを作りたいと相談を受けていました。ただ、イベント用のTシャツは外ではなかなか着られないのと、寝巻きになってしまうかも…という懸念もありました。

リブランディングの一環で制作しているノベルティを一式まとめてイベント時に渡すことで、よりモメンタムを上げられるのではないか、という声もあり、急ピッチでノベルティ制作を進めていくことになりました。

また、イベントでは経営陣5名がそれぞれスピーカーとなり、High Linkやカラリアの現在から目指す未来について発表するプログラムになっていたのですが、当日初めて話を聞くメンバーにとっても分かりやすいよう、登壇資料の作成も並行してスタートしました。

ノベルティ制作で意識したこと

プロジェクトに入っていないメンバーが置いてきぼりにならないよう、「どんなノベルティがあったら欲しい?使いたい?」といったアイデア発散の場を設け、協力してもらいました。予算や納期の関係で実現できなかったノベルティもたくさんありましたが、ニーズが見えて参考になりました。

ブレストの様子

経営陣との登壇資料制作

まずはスピーカーとなる経営陣に完成度80〜90%の骨子を作ってもらい、その後一人ひとりに当日話すようなイメージでプレゼンをしてもらいました。一通り話してもらうことで、どの部分を強調したい(伝えたい)のかを擦り合わせ、メッセージ性の強いスライドや数字の見せ方が重要なスライドを優先的に作り込む形で進めていきました。

また、スピーカーである本人も骨子の段階でプレゼンをすることで、「ここ話が繋がっていないな」「内容を詰めたつもりだったけど伝えたいことが曖昧だな」と気付くきっかけになります。こういった曖昧な箇所は、質問を繰り返しながら言語化してもらうことで、お互いの解像度を上げていきました。

資料上でも何度もコメントをやりとりし、解像度を上げていきます

キックオフイベント当日

このプロジェクトでは、パートナーのデザイナーさんにも制作をお手伝いいただき、無事キックオフイベント当日にたくさんのノベルティをメンバーに届けることができました。ほんの一部ですが、ノベルティと当日の様子をご紹介させてください。

イベント終了後、ノベルティに関するアンケートをメンバー向けに実施したのですが、7割以上のメンバーがグッズを使用してくれている結果となりました。オフィスに行くと誰かしらがアパレルを着ていたり、パソコンにステッカーを貼ってくれていたりと、改めて普段使いしてくれている様子を見ると制作して良かったなと思いました。

プロジェクトの反省点

うまくいったように見えるこのプロジェクト、実は反省点もたくさんありました。

まず、本当は制作したかったノベルティのリードタイムが長く、諦めたアイテムが出てしまったことです。キックオフイベントがゴールデンウィーク明けてすぐの実施だったこともあり、早めにノベルティを梱包し、会場への発送作業が必要でした。特に1ヶ月以上リードタイムがかかるアイテムもあり、自分の調査不足とスケジュールの管理不足を痛感しました。

イベントに間に合わなかったオリジナルデザインのお水

また、上述の通り、制作の一部をパートナーのデザイナーさんにご協力いただいたのですが、新しいVIでどこまで遊びを持たせるのか、VIに対する社内向けの言語化やフィードバックの判断基準が途中まで曖昧なまま進んでしまったこともあり、プロジェクトメンバー間でVIに対するほんの少しのズレが生じ、ラリーが多くなってしまいました。当たり前ですが、こうした大きなプロジェクトの背景事情はしっかりとパートナーさんにも共有し、進めていくべきだったと反省しました。

登壇資料についても、ギリギリまで作り込みをしたこともあり、あらかじめ会場でのテスト投影が出来ず、一部資料の色が見えづらくなってしまいました。こちらも次回以降のイベントに活かしていこうと思います。

さらなるCI/VIの浸透を目指して

リブランディング後も、毎月新しいメンバーが続々と入社しています。これからさらにメンバーが増えるにあたり、ノベルティ以外にも様々な場面で、デザインを通じてCI/VIの浸透を目指していきたいと思います。

最後に

High Linkでは、コミュニケーションデザイナーを募集しています。 少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひカジュアルにお話させてください!