HRドメイン・塩盛茉優子「ロマンチストであり、リアリストでありたい」

5%────。人材コンサルティングを手がける米・ギャラップ社の調査で明らかになった、日本企業で働く「熱意あふれる社員」の割合です。


きっと誰もが「できることなら、仕事にわくわくしたい」と願っているにもかかわらず、このような結果になってしまうのはなぜでしょうか。


誰もが心の中に秘めているはずの好奇心や熱い思いが、理性や言い訳の陰に隠れ、無視されているのかもしれません。


「わくわくで、あらゆる枠を超えていく。」をPhilosophyに掲げるHigh Linkのメンバーに、「わくわく」の源泉を聞いていく連載「わくわく探検隊」。今回登場するのは、人事の塩盛茉優子(しおもり まゆこ)です。


早稲田大学在学中に世界一周旅行に出ていた塩盛のモットーは、「今この瞬間で最も“わくわく”する選択肢を選ぶこと」。コロナ禍をきっかけに一時帰国していたタイミングで、「旅よりも心が躍った」という理由から、High Linkのメンバーになりました。


High Linkの歴史を創業期から知る塩盛が、これから仲間になるメンバーに伝えたいたい思いとは——。


塩盛のインタビューを通じて、High Linkで働く日常とカルチャーについてお届けします。

変化を求めて、世界一周の旅へ

──── 塩盛さんが、仕事において「わくわく」する瞬間について、教えて下さい。

私の「わくわく」は、変化する瞬間にあります。

知らなかった情報を手に入れる、見たことのない景色を目にする、今まで聞いたことがなかった本音に触れる……。

そうやって“さっきまでの自分”から変化していくことが大好きで、連続的に変化できる環境に身を置けることに、心底「わくわく」するんです。

──── 塩盛さんにとっての「わくわく」は、High Linkで働く以前から持たれていたものでしょうか。

自分の「わくわく」に気が付くきっかけは、姉の留学でした。

私の姉は高校時代に一年間の留学をしているのですが、どちらかといえば自信がなく繊細だったのに、帰ってくる頃には大らかで前向きな性格に変わっていたのです。

姉の劇的な変化を見て、「変化する」ということに心が躍っている自分に気が付きました。そしていつか、自分も海外生活をして、大きく変化してたいと思うようになりました。

そして、実際に世界を旅したことで、「やはり私は、変化していく瞬間が好きなんだ」と気付いたのです。

────  世界を旅したエピソードについて、教えてください。

初めて海外に行ったのは、高校生のときです。留学中の姉に会いに、一人でニュージーランドへ行きました。

この経験が行動のハードルを下げてくれ、大学生になってからバックパッカーに挑戦。初めての一人旅では、タイ、ラオス、ベトナム、カンボジアを周遊しました。このときは、財布をなくすという、あるあるですが最悪の事態に巻き込まれています(笑)。

とはいえ、なんとかなるもので、現地の空港で出会った日本人がお金を貸してくれたり、お金がないままホテルを訪れたらアルバイトを条件に泊めてくれたり、なんとかして生き延びることができました。

今度は、この経験がさらに挑戦のハードルを下げてくれ、大学を休学して世界一周に挑戦しました。就職活動の時期でしたし、ほかにもやりたいことはたくさんあったのですが、数ある選択肢のなかで最も「わくわく」したのが世界一周だったのです。

世界一周旅行は、本当にハードで、刺激的で、楽しくて。

初めて手でご飯を食べて、初めて知らない人の家に泊まって、毎日知らない人たちと出会う日々は、常に変化と隣り合わせです。振り返るとあまりに破天荒だったと思いますが、変化に溢れた毎日は、「わくわく」が止まらない私の理想の日々でした。

今この瞬間“いちばんわくわくする”場所へ

──── 世界を旅していた塩盛さんが、High Linkに入社したきっかけについて教えてください。

まず、私の世界一周の旅は、92ヶ国を巡ったタイミングで中断することになってしまいました。新型コロナ・ウイルスが流行し、日本に帰国せざるを得なくなったんです。

大学の同期はみんな社会人になっているし、私の最大の目標であった世界一周はお預けで、これといってやることもありません。

そんなとき、大学の先輩である南木さん(CEO・南木将宏)が声をかけてくれたのです。海外に行く以前、Instagramアカウント「カラリアマガジン」の立ち上げをお手伝いしていたこともあり、「日本にいるならまた事業を手伝ってよ」と誘ってくれました。

当時はコロナ禍がそれほど長引くとも思っていなかったので、旅を再スタートするまで期間限定のつもりでサポートを開始。SNS運用を任され、カラリアの認知拡大を目指してマーケティングに従事していました。

しかし、状況は大きく変わります。

私とHigh Linkの関係は業務委託だったのですが、なかなか終わらないコロナ禍の影響で、もはや正社員のごとく働くようになり、仕事がどんどん楽しくなってしまったのです。

南木さんと大輝さん(COO・岡本大輝)しかいなかった会社に、のがけんさん(CTO・野川賢二郎)と百瀬さん(エンジニア・百瀬凌也)が入社し、事業はぐんぐん成長。目の前の景色が目まぐるしく変化していく、それはそれは楽しい日々でした。

そのとき、ふと思ったのです。

今この瞬間で、私が最も「わくわく」する選択肢は、High Linkで働くことなのではないかと——。

スタートアップの意味も、IPOの意味もよく分かっていませんでしたが(笑)、直感だけを頼りに入社を決意。変化を続けるHigh Linkに飛び込み、自分も変化を起こす一人になろうと、3人目の正社員になりました。

──── High Linkに入社してから現在までの、仕事の変遷を教えてください。

業務委託時代から継続してSNS運用を担当していたのですが、会社の成長に応じて採用活動が急務になり、人事に転身しました。

振り返ると浅はかなのですが、世界を旅していた頃から人の話を聞くことが好きだったので、「もしかしたら自分に合っているかも」と異動のオファーを快諾したのです。

現在は主に、組織開発をメインに働いています。先日発表したPhilosophyとValueの開発にも携わっていて、それを浸透させていくのも私の役割です。

また、採用広報を目的に運営しているオウンドメディア『ダイレクトリンク!』の編集長にもなりました。広報の経験も、編集の経験もありませんが、リニューアルから運用まで手探りながら頑張っています。

くわえてSNSチームのマネージャーも兼務していて、主に戦略策定や目標設計、ピープルマネジメントに責任を持っています。

流れるように入社し、流れるように役割が増えていったので、肩書きは人事とはいえ「何でも屋さん」なのです。

──── 組織開発、採用、広報、編集、マーケティング……とさまざまな役割を担っていますが、現在の仕事の魅力はどのような点にあるのでしょうか。

私が感じるHigh Linkで働く魅力は、主に3つあります。

まずは、毎日に「わくわく」し続けられることです。

カラリアはまったくなにもないところからスタートし、今では50万人を超えるユーザーさまにサービスを届けられるようになりましたが、ここに至るまでは超えるべき壁がたくさんありました。

毎日のように高い壁が訪れる日々は、ハードでありながら刺激的で、さながら少年漫画のような世界です。

High Linkはこれから、香りドメインに限定せず、新しい世界を拓いていく壮大なビジョンを描いています。つまり、これからもきっと、超えるべき壁があらわれるはずです。

超えるべき壁があるということは、挑戦している証であり、変化に富んだ日々を送れるということ。そうである限り、仕事に飽きることはなく、毎日に「わくわく」し続けられると思っています。

続いて、事業を誇れることです。

自社の事業を混じり気ない気持ちで人に勧められることは、仕事に向き合ううえで非常に重要だと考えています。

事業への誇りは、仕事に向き合うエネルギーやパワーをくれるからです。

私が仕事を楽しめている理由の一つは、カラリアが家族や友だち、ユーザーさまに心からおすすめできるサービスだから。「超本質主義」とValueに掲げるくらい、事業づくりに真摯だからこそ、実現できていることだと思います。

SNSでエゴサーチをして、ユーザーさまにカラリアが価値を届けられている様子を見ては、ニヤニヤと喜びを噛み締めているんです。

High Linkには、本質的課題を解くことでユーザーさまに幸せを届けることを大切にするカルチャーが根付いています。このカルチャーを今後も大切に育み続け、これからどんな事業を作ったとしても、人にも自分にも誇れるものであり続けたいです。

最後は、人事として、メンバーの人生の幸せに貢献できることです。

世界を旅する過程で、世の中には自分の力ではどうしようもないアンコントローラブルな事象がいかに溢れているか、そのアンコントローラブルな事象がどれだけ人生に影響を与えるかを目の当たりにしてきました。

会社がどのような方向に向かうか、どのような環境を提供できるかも、一人の社員がどうすることもできないアンコントローラブルなものです。しかし、これが個人のキャリアに与える影響はとにかく大きい。場合によっては、不幸せな結果を招く可能性もあります。

でも、人事という立場は、これを限りなく幸せな結果に導くことができる職業です。

私はHigh Linkが大好きなので、High Linkで働くキャリアが幸せなものであってほしいと強く願っています。世界の不都合を目の当たりにしてきた自分だからこそ、それができるはずだとも信じています。

人にも人生にも、波がある。

好調の波が押し寄せているときは、メンバーの人生がさらに素晴らしいものになるように背中を押し、調子が悪いときには、寄り添ってチアアップする。メンバー一人ひとりの幸せを心から願い、思いを施策や制度に落とし込める人事という仕事は、私の天職の一つなんです。

Life is to be enjoyed, not endured.

──── 実際に働いてみて分かった、High Linkの好きなところについて教えてください。

たくさんありますが、やはり人です。「ロマンチストであり、リアリストでもある」人が多いと思います。

自分たちの「わくわく」を追求するというロマンチストな側面はありつつ、そのために責任を負うし、泥臭い努力をするし、綺麗事だけで終わらせないんです。

例えば、Valueの一つに「爆速学習」とあるように、早く適切に学ぶことを組織として大切にしています。学習し続ける姿勢が成長には必要ですし、そうでなければ夢を見続けることはできないと分かっているからです。

また、ネガティブなマインドで仕事をしている人がいないというのも、魅力の一つだと思います。

High Linkに在籍しているのは、自分の役割に責任を持ち、仲間に愛を持って接する、尊敬できる人たちです。

わずかなメンバーならあり得ることかもしれませんが、100人を超える組織になってもそう思えるなんて、めったにないことのはずです。素敵な仲間と働けることは、それだけで最高の福利厚生だと感じています。

──── 組織をつくる人事として、これ以上ない嬉しいことですね。

そうですね、誇りに思います。

創業期を知る一人として、この誇るべきHigh Linkのカルチャーは、今後も引き継いでいきたいです。

前提として仕事は人生の一部ですから、「わくわく」できるものであることが理想ですし、成長痛はあっても、それすら楽しめることがベストだと思います。

でも、仕事はまるで苦役のように語られることがありますよね。現状、High Linkにおいてそのような認識はないので、今後も仕事は「わくわく」できるものだと思ってもらえ続ける組織をつくっていきたいと思います。

「仕事だけが人生じゃない」というけれど

──── 塩盛さんは今後、High Linkでどのようなキャリアを描いていますか。

自分の仕事を一言で説明できる「武器」をつくりたいです。

私は、今この瞬間で最も「わくわく」する選択肢を選ぶことを人生のモットーにしています。そして、これを実現するには、やはり実力が必要です。

いずれ、また世界を旅したいとも思っているので、説明不要の武器があるに越したことはありません。

High Linkは、意思を持って手を挙げれば機会が与えられる環境なので、それをとことん利用して「これは茉優子に任せておけば問題ない」と言ってもらえるような武器を育てていきたいと思います。

──── High Linkに入社を検討している方に向けて、伝えたいメッセージはありますか。

人生が素敵に彩られるかどうかは、自分の仕事を好きになれるかにかかっていると思っています。

仕事だけが人生ではありませんが、仕事は人生に大きな喜びを与えてくれる可能性を秘めています。生きている時間の大きなウェイトを占めるものですから、これが「わくわく」できるものであるかによって、人生の充実度は大きく変わるはずです。

もし今、仕事が楽しいと感じられなかったり、自分にとってベストな仕事をしていないと感じていたりするなら、ぜひHigh Linkに遊びに来てください。

仕事に「わくわく」するメンバーからパワーをもらえるはずですし、きっと仕事に「わくわく」したくなるはずです。

構成:オバラ ミツフミ
デザイン:小野 郷
編集:塩盛 茉優子

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