5%────。人材コンサルティングを手がける米・ギャラップ社の調査で明らかになった、日本企業で働く「熱意あふれる社員」の割合です。 きっと誰もが「できることなら、仕事にわくわくしたい」と願っているにもかかわらず、このような結果になってしまうのはなぜでしょうか。 誰もが心の中に秘めているはずの好奇心や熱い思いが、理性や言い訳の陰に隠れ、無視されているのかもしれません。 「わくわくで、あらゆる枠を超えていく。」をPhilosophyに掲げるHigh Linkのメンバーに、「わくわく」の源泉を聞いていく連載「わくわく探検隊」。今回登場するのは、データエンジニアの谷口祐太郎(たにぐち ゆうたろう)です。 エンジニアであり、MCの顔も持つ谷口のモットーは、「ユニークな存在であり続けること」。自分にしか発揮できない価値を追求することこそが、「わくわく」の源泉なのだといいます。 自身の「わくわく」を満たすために、谷口はなぜHigh Linkで働く道を選んだのか——。 谷口のインタビューを通じて、High Linkで働く日常とカルチャーについてお届けします。 |
肩を組んで働く先輩たち
──── 谷口さんが、仕事において「わくわく」する瞬間について、教えてください。
できなかったことが、できるようになる瞬間に「わくわく」を感じます。
僕は小さい頃から、物珍しいことをするのが好きで、どうしたら唯一無二の存在になれるのかをずっと考えていました。
そのために人生を通じて取り組んでいるのが、「できなかったことを、できるようにする」チャレンジです。できることをどんどん増やすことで、唯一無二の存在に近づけるからです。
今になっても、自分にしか出せない価値を探して毎日を過ごしています。社会人になった現在も、「わくわく」の源泉は変わっていません。
第二の本業として、「MC Taniguchi」の名前で音楽活動をしているのですが、これも自分にしか出せない価値を追求するためです。
よろしければ、チャンネル登録ぜひお願いいたします。
──── 新卒ではグノシーに入社されていますが、これにも「できなかったことが、できるようになる」という「わくわく」が関係しているのでしょうか。
グノシーに入社したきっかけの一つが、大学院で機械学習の研究をしていたことです。
当時は「ニュースってむずいよな」という課題感から、ニュースをより深く理解するシステムの開発に取り組んでいました。これも「難しいニュースが読めるようになる」という、つまり「できなかったことが、できるようになる」という「わくわく」につながるものです。
グノシーは企業理念に「情報を世界中の人に最適に届ける」と掲げており、「適切な人に適切な情報を届ける」ことを目指す会社です。まさに、僕の研究に通底するものがあります。
最適な情報を最適なタイミングで届けられたら、市井の人にポジティブな影響を与えられますよね。自分自身ができなかったことをできるようになりながら、世界中の人にも同じ経験を届けられるのではないかと感じられたことが、入社の決め手になりました。
──── 価値観に合う企業への入社ができたにもかかわらず、転職をされたのはなぜでしょうか。
新卒入社したグノシーは1年半で退職してしまったのですが、これには2つの理由があります。
まずは、フルリモートという働き方が自分に合わなかったこと。僕が社会人になったタイミングはコロナ禍の真っ只中で、メンバーと直接顔を合わせることはなく、仕事上のコミュニケーションしか取る機会がなかったので、次第に心が荒んでしまいました。
自分にしか出せない価値を発揮したり、それを通じて周囲の人を楽しませたりするのが生きがいの僕にとって、つながりが希薄な環境は耐え難いものです。情勢が情勢なので仕方がないものの、働くことを楽しいと感じることはできず、将来に対して明るい見通しを持てずにいました。
そんなとき、研究室の先輩だったassy(データチームマネージャー・assy)さんが、「まだ小さな会社だけど、High Linkで一緒に働かない?」と声をかけてくれたのです。
院生時代、assyさんは自分の研究にたくさんのフィードバックをくれるなど、とても信頼できる先輩でした。そんな先輩から「一緒に働こう」と声をかけてもらえたことは、仕事に悩んでいた僕にとって「救い」です。
働くみなさんの様子も見せていただいたのですが、High Linkには外から見た人にも伝わる熱量が感じられました。肩を組みながら働いている……といいますか、価値ある事業をつくろうと結束している姿は、つながりが希薄な環境で働いていた僕にはとてもうらやましくて。
それまでスタートアップで働くイメージは持っていませんでしたが、彼らの姿を見ていて「なにをやるか」ではなく「誰とどんなふうにやるか」が大事なのだと感じ、転職を決意しました。
ノートに残る“成長痛”の記録
──── High Linkに入社後、どのような仕事をされているのでしょうか。具体的な業務内容について、教えてください。
一言で説明するのが難しいのですが、「データに関するすべての業務」です。
もともと機械学習を学んでいたので、入社当初は「カラリア」のレコメンド機能を提供するためのアーキテクチャ設計や、フレグランスプロフィール(商品レビューをもとに、好きな香りタイプやノートを分析してご紹介する機能)のロジック組み換えを担当していたのですが、フェーズに応じて業務内容が次第に広がっていきました。
High Linkにはデータドリブンなカルチャーがあるため、日々の意思決定には多様なデータが必要になります。「事業成長にはこのデータも必要だよね」「このデータをこうやって扱えばさらに深い示唆が得られるよね」……と手を広げていった結果、気付けばデータ分析、データサイエンス、データエンジニアリングの三方向を担当するようになっていたのです。
必要に応じてスキルを習得し続けた結果、今では会社の意思決定に関わるデータの管理まで任せてもらえるようになっています。
──── 経験したことがない業務を担当したり、知見がない領域に踏み込んでいったりするのは大変だったと思います。
できなかったことが、できるようになる瞬間に「わくわく」を感じるので、苦痛に思ったことはありません。昨日より今日、今日より明日……と成長していけることが、嬉しくて仕方がありませんでした。
でも、決して楽ではなかったです(笑)。失敗の数も多く、周りの助けがあってやってこれたというのが正直なところです。
これまでの“成長痛”の記録は、『動き方知見集』という自作のノートに蓄積されています。
パッと見ただけでは反省すべきことの羅列ですが、見方を変えれば「成長した証」です。こうして振り返ってみると、High Linkに入社した日から今日まで、ずっと仕事に「わくわく」できていたんだと嬉しくなります。
殻を破っていく過程は苦しくもありますが、そんなときは『動き方知見集』を見返したいです。そうすれば、数年後にさらに進化している自分が想像でき、HARD THINGSも乗り越えられますから。
際立つ個性と強烈な一体感
──── 実際に働いてみて分かった、High Linkの好きなところについて教えてください。
メンバー全員が「まっすぐ」で、組織に一体感があるところです。
一体感「だけ」が強くなると排他的な組織になってしまう可能性がありますが、High Linkはそうではありません。
彩度は同じだけれど、赤、青、黄色……とさまざまなカラーがある、とでもいいましょうか。「まっすぐ明るい」人もいれば、「まっすぐ真摯」な人もいて、個性と一体感のバランスが心地いいんです。
また、冷笑的な人がいないので、全力でバットを振れる心理的安全性が担保されているのも魅力です。
入社以来、次々と新しいことに挑戦できているのは、挑戦を後押しするカルチャーと意義ある失敗を歓迎する大らかさがあるからだと思っています。
──── High Linkで働く日々を振り返り、仕事における「わくわく」を満たせていると感じますか?
自信を持って「YES」と言えます。
High Linkでは日々新しいチャレンジが発生するので、経験値を稼ぐ場所として申し分ない環境であり、毎日のようにレベルが上がっていくんです。
現在は予実管理に関わったり、意思決定の舵取りを任せてもらえたりしていますが、社会人4年目でこれだけの仕事を任せてもらえるとは考えてもいませんでした。
自分次第で「できなかったことが、できるようになる瞬間」をいくらでもつくり出せるので、きっとこれからも「わくわく」が失われることはないはずです。
枠超えの意思が通奏低音
──── High Linkのカルチャーにフィットするのは、どのような方だと思いますか。
なにかに「まっすぐ」で、非連続的な成長を志向する人です。
High Linkのメンバーは、働くことに「わくわく」していて、自分自身の枠を超えていきたいという思いが通奏低音になっています。ですから、日々に意思を持って向き合える人でないと、カルチャーフィットしないはずです。
また、スタートアップ全般に言えることですが、自分から成長の機会を掴みにいかないと、せっかくの時間を無駄にしてしまうと思います。
High Linkは変化が多く、自分次第でいくらでも成長していける環境ですが、だからといって成長するための経験値を稼ぐのが簡単な環境ではありません。
長所でもあり、短所にもなりうるのですが、High Linkは組織が若い。それゆえ、マネージメントに熟達したメンバーが多いわけではなく、歴史ある大企業ほど整った制度があるわけでもないので、自ら動かなければ何も得られないのです。
逆を言えば、枠を超えていくことに真摯で、日々に意思を持って向き合える方にとっては、最高の挑戦環境になり得ます。
High Linkは今後、領域にとらわれず新規事業を立ち上げていくので、打席に立てる機会も多くなる。それをうまく利用すれば、キャリアも大きく拓けていくはずです。
──── 谷口さんは今後、どのようなキャリアを描いているのでしょうか。
仕事でもそれ以外でも、自分にしか出せない価値を発揮して、それを通じて周囲の人を楽しませられる人になりたいですね。小さい頃からあるその気持ちは、ずっと変わりません。
これまでと違うのは、与えられる影響を、もっともっと大きくしていきたいということです。これまでは「1ミリでもポジティブな影響を与えられたら」と思っていましたが、これを1ミリを1メートルにするための方法を考えていきたいです。
例えば、会社の重要な意思決定に関わるデータをただ見つけ出すだけでなく、データの切り出し方を工夫したり、そこに自分の考えを乗せたりすると、景色がガラッと変わる可能性があるはず。
細やかな創意工夫が大きな変化をもたらすという真理を忘れず、それでいて大胆にスイングし続け、個人としても、組織としても、「できなかったことが、できるようになる」瞬間の喜びを味わい続けたいと思います。
取材:オバラ ミツフミ
構成:押野 蒼依
デザイン:小野 郷
編集:塩盛 茉優子
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