私たちHigh Linkは、わくわくで、あらゆる枠を超えていく

はじめまして、香りの総合プラットフォーム「カラリア」を運営するHigh LinkのCEO・南木将宏です。

あまり人前に出ることが得意ではなく、目立つのが苦手で口下手な人間ですが、今日はどうしても伝えたいことがあって筆を執らせていただきました。

僕やHigh Linkのことを知らない人からすると、興味を持てない話かもしれません。最後まで読んだからといって、なにか有益な情報を得られるわけでもありません。

それでも、最後までお付き合いいただきたいです。

2017年にたった一人で創業したHigh Linkは、これから「わくわく」という感情を起点に、あらゆる領域で事業を立ち上げる“事業家集団”になります。尊敬できる仲間たちがいて、働く時間が幸せで、成長する喜びに溢れた会社になります。

以下に続くのは、その誓いであり、High Linkを創業してから今日までに至る物語と、新たに定めた弊社のPhilosophyについてです。

わくわくし続ける人生のために、起業という選択肢

僕がHigh Linkを創業したのは、大学4年生のときです。

起業だけが選択肢ではなく、就職を検討していた時期もあったのですが、「一緒に働きたいと思える仲間たちと、大きな目標を掲げ、日々挑戦し、毎日にわくわくし続けるため」に経営者になりました。

僕はそもそも、生きている時間が、大好きなともだちと毎日楽しく過ごせるものであってほしいと願いながら生きてきました。

実際、僕はともだちに恵まれていて、友情の深さと広さが何よりの自慢です。おかげで、生まれてからずっと楽しい時間を過ごすことができていました。

しかし、僕らが知る「大人」たちは、必ずしも人生を心の底から楽しんでいるようには見えませんでした。

「今のうちに遊んでおいたほうがいいよ」というアドバイスをされたことが少なからずありますし、働くことは苦役で、プライベートを支えるための存在のように扱われていると感じたことは何度もあります。

ライフネット生命の創業者であり、立命館アジア太平洋大学の学長である出口治明氏の著書『「働き方」の教科書』によると、人生における仕事の割合は2~3割です。

数字だけを見れば少なく感じられますが、人生のおよそ3分の1を占めると考えれば、非常に大きなウェイトを占めていると感じます。この時間がわくわくできるものであるか、もしくは苦役なのであるかは、人生の幸福度に大きな影響を与えるはずです。

僕は、どうせ働くなら、大好きな仲間たちと、大きな目標を掲げ、わくわくできる時間にしたかった——。ただそれだけの思いで、High Linkを創業しました。

ただ、僕自身が「働く時間」を「わくわくする時間」にするには、長い時間がかかってしまいました。

会社を立ち上げたタイミングでシードマネーを調達していたので、売上をつくることに必死になってしまい、働くことにわくわくできない時間が長く続いてしまったのです。

ビジネスモデルを構想してもピンとこないし、プロダクトをつくってみてもしっくりこない。そんな日々を過ごすうちに、「毎日にわくわくしたくて起業したはずなのに、売上をつくることが目的になっており、これじゃあ本末転倒じゃないか」と考えを改めました。

そのタイミングで構想したのが、香りの総合プラットフォーム・カラリアです。立ち上げの難易度や競合の数ではなく、「わくわくできるか」を起点にビジネスモデルを考えた結果として生まれた事業でした。

仕事は楽しいものだと教えてくれた、大好きな仲間たち

事業を立ち上げた当時、会社のメンバーは5人です。

エンジニアの百瀬(百瀬凌也)と野川(CTO・野川賢二郎)が業務委託として開発を担当し、大学の後輩だった塩盛(人事・塩盛茉優子)のサポートを受け、リリースの準備を整えました。そこへ学生時代に一緒に起業することを約束していた岡本(COO・岡本大輝)が、キーエンスを辞めて合流。

まだまだ手探りでしたが、力を合わせてカラリアを立ち上げました。

リリース直後に売上が立った瞬間のことは、今でも鮮明に覚えています。大好きな仲間と、好きなことをする時間はこれほどまでに楽しく、そこに結果が伴うと、心の底からわくわくできるのだと全身で理解しました。

カラリアは現在50万人を超えるユーザーを抱えており、High Linkのメンバーは100人規模になっています。

売上が大きく成長し、信頼できる仲間が増えたことで、挑戦の足枷がどんどん外れていきました。「もっといろんなことができるんじゃないか」「次はこんな事業を立ち上げよう」と、想像できる景色が次第に広がっていったのです。

創業当時と比較すると、僕が「わくわく」を感じられるハードルも高くなっています。自分と仲間だけがわくわくできる会社ではなく、High Linkが生み出すプロダクトを利用してくださるユーザーさんにも「わくわく」を感じてもらいたいと、強く強く思うようになりました。

なぜ今、Philosophyを掲げるのか

High Linkは現在、創業してから、最も面白いフェーズに突入しています。

事業は創業以来右肩上がりで成長を続け、若くて優秀なメンバーが続々と入社し、新しい挑戦をするための土台が整いました。

実際のところ、これまで事業を運営してきた「香り」という領域とは、まったく異なる市場での新規事業立ち上げにも挑戦しています。

カラリアを立ち上げた当時、COOの岡本と二人で話していた「あらゆる領域で価値ある事業を立ち上げる“事業家集団”になろう」という未来を実現する、最初の一歩を踏み出しているタイミングです。

では、いったいなぜ、このタイミングで新たなPhilosophyを掲げるのか——。その理由は、社会に対して、自分たちの存在意義を明確に示すためです。

僕はこれまで、領域を限定せずに挑戦し続けること、毎日にわくわくし続けながら働く会社になるということを、ことあるごとに社内に対して説明し続けてきました。メンバーは僕の思いに共感してくれており、同じ気持ちで仕事に向き合ってくれていたと思います。

同じ目標に向かっているという意味で、会社には明確なカルチャーが存在し、とても健全な状態だといえます。

しかし、ある日を境に、現状では不十分なのではないかと考えるようになりました。

High Linkは、組織を構成するメンバーだけが幸せになれればいい会社ではありません。組織に所属するメンバー全員が毎日に「わくわく」し、そこから溢れ出たポジティブな感情が社会全体に伝播することで、社会全体が豊かになり、誰もが毎日に「わくわく」できて笑顔で一杯の社会をつくりたいと本気で思っています。

大きな目標を実現するには、強靭で揺るぎない共通言語が必要です。それは嘘偽りのない本心から生まれたものであり、メンバー全員が心から信じられるものでなければいけません。

そうでなければ、メンバー全員が一つの目標に向かい続けることなど不可能で、同じ目標に向かえていない組織から、エネルギーが溢れ出ることなどあり得ないからです。

私たちがこれまで同じ目標に向かえていたのは、振り返ってみれば奇跡的なことだったと思います。しかし、これから組織を拡大し、事業をより大きく成長させるにあたり、この奇跡が続くとは限りません。

これから先の数年、数十年で、目標を本気で達成するには、より精緻で明確な​​共通言語が必要なのは明確でした。

創業者である僕自身が、心から実現したいと思える未来は何か。100人を超えるメンバーが、共有できる未来とは何か。これから仲間になる未来のメンバーが共感でき、社会に対してポジティブな影響を与えていける未来とは何か。

最初は僕のために掲げた行き先を、僕と岡本のために掲げた行き先を、High Linkという組織のために掲げた行き先を、「社会の構成員であるHigh Link」の行き先にするために、新たなPhilosophy——High Linkの北極星であり、存在する意義——を設定しました。

わくわくで、あらゆる枠を超えていく

僕たちHigh Linkが掲げたPhilosophyは、「わくわくで、あらゆる枠を超えていく」です。

繰り返しになりますが、僕は限られた一度きりの人生が、いつも「わくわく」できるものであってほしいと思っています。「わくわく」は僕の人生にとって欠かすことができない感情であり、意思決定の基準です。

これまでも、これからも、「わくわく」できないことはやらないし、困難な状況にあっても「わくわく」できる方法を探し続ける。人生を豊かにするために必要不可欠な「わくわく」を常に持ち続けるために、この言葉をPhilosophyに掲げることにしました。

そして、この「わくわく」を起点に、あらゆる枠を超えていくチームを目指します。

枠を超えるということは、今いる場所を離れて成長を目指すことになるので、ときに痛みを伴うでしょう。

しかし、その「痛み」は、「苦しさ」ではありません。未来に蓋をするネガティブな感情ではなく、未来を明るく照らすポジティブな感情です。

振り返ってみれば、枠を超えるためには、必ず痛みが伴いました。テストで高得点を取るには勉強が必要で、サッカーが上手くなるには練習が必要で、事業を成長させるにはタフな精神力が必要でした。

でも、その痛みは常に「わくわく」と同義であり、新しい景色を見させてくれるエンジンでした。

「働く時間」を「わくわくする時間」にするには、枠を超えていく経験が必要です。昨日の自分よりも、今日の自分が少しでも成長し、見える景色が変化していくからこそ、「働く時間」が「わくわくする時間」になっていくのです。

僕をはじめ、High Linkのメンバーは、自分自身に「わくわく」しています。メンバー全員が自分自身に「わくわく」しているので、High Linkは日々成長できているのだと思います。

「わくわく」という共通のエンジンを持ったメンバーが、仲間と力を合わせることで、一人では見ることができなかったはずの、壮大で美しい景色に向かえているのです。

Philosophyを掲げるにあたり、Valueもリニューアルしました。向かうべき先が決まったので、そこに向かうための方法も再定義する必要があったからです。

Valueを私たちなりの言葉に言い換えるなら、「わくわくで、あらゆる枠を超えていくために、当たり前にやり続けるべきだと信じているもの」。

掲げるだけでは意味がなく、誰もが無意識的に行動できてはじめて意味があるものなので、本当に大切なことだけを厳選しました。

また、表現のスタイリッシュさにとらわれ、機能しないという最悪の状況を遠ざけるべく、なるべく社内で使われている言葉を使うことも意識しています。

以前はスタイリッシュに表現することに意識が向き、なかなか浸透しないという本末転倒な事態を迎えていたので、反省を生かすことにしました。

仲間を愛し続けるチームであるべきだし、過程ごと楽しむべきだし、常に新しい挑戦をすべきだし、本質的であるべきだし、これらを体現するために爆速で学習を続けるべき。

枠を超えていくのは想像以上に大変で、毎日にわくわくし続けるのは簡単なことではありません。でも、この5つのValueを体現し続ければ、間違いなくPhilosophyに忠実であれる。

レベルの高い要求ではありますが、メンバーのみんなにはValueを当たり前に体現してもらい、一緒に毎日にわくわくし続けたいと思っています。

さあ、見たことのない景色を見に行こう

すごく長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださってありがとうございます。

最後に、私たちが目指す「ゴール」について話をさせてください。

結論からいうと、High Linkには今のところ、明確なゴールが存在しません。しいていうのであれば、毎日にわくわくし、枠を超え続けることこそがゴールです。

本気の挑戦を愚直に続け、ときに失敗し、失敗を学びに変えながら、まだ見たことのない景色を見続けることこそが、私たちがありたい事業体です。

目先の話をすれば、「香水=カラリア」という認識を、「香り=カラリア」へと変えていくことで、事業を10倍以上に成長させていきます。

それと同時に、香りとは異なる領域で新規事業も立ち上げます。あらゆる領域で価値ある事業を立ち上げる“事業家集団”になることで、つまり枠を超え続けていくことで、まだ見たことのない壮大で美しい景色を見つけにいきます。

そして、そのチャレンジを通じて、組織だけでなく個人としても枠を超えられる組織を目指します。組織の枠超えが個人の枠超えを支援し、個人の枠超えが組織の枠超えを支援する循環を生み出し、誰もが見たい景色を見続けられる会社になります。

High Linkを創業して6年、まだまだ経営者としては未熟かもしれません。しかし、僕をはじめとするメンバー全員が、自分自身に、そして明日に、わくわくできる会社へと成長しました。

「働く時間を、わくわくする時間にしたい」と願うみなさん。

私たちと一緒に、一人では感じられないほど大きな「わくわく」を感じてみませんか。

「わくわく」を共通言語とするHigh Linkで、自分の枠を超えていきませんか。

そのタイミングは、きっと今です。

私たちHigh Linkは「わくわくで、あらゆる枠を超えていく」

構成:オバラ ミツフミ
編集:塩盛 茉優子

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